King Gnu(キングヌー)The hole(ザ・ホール)の歌詞の意味やPVの解釈は?

King Gnu(キングヌー)の隠れた名曲とも言える「The hole(ザ・ホール)」のPVが、その完成度の高さに、今もなお人気継続中です。

5月に公開になってから、現在で500万回再生されるほど、アルバム収録曲とは思えないほどの人気ぶりです。

その「The hole(ザ・ホール)」の歌詞や、PVのストーリー性が、聴く人・見る人によって様々な考察がなされていて、奥が深い作品となっています。

今回は、このKing Gnu(キングヌー)の「The hole(ザ・ホール)」のPV(MV)について、歌詞の意味や解釈についてお伝えしたいと思います。

 

King Gnu(キングヌー)The hole(ザ・ホール)の歌詞の意味は?

曲名「The hole(ザ・ホール)」の意味

まず、曲名の「The hole」ですが、直訳すると「穴」「くぼみ」となります。

変わった意味として「(穴のように小さく)むさくるしく小さい家」「窮地」「欠点」などとも訳されるようです。

歌詞を細かく見ていくとわかりますが、サビの部分で「ぽっかりと空いたその穴を」というフレーズが出てきますので、今回のThe hole(ザ・ホール)での意味は、「穴」となります。

特に”心の穴””傷ついた心の隙間”を、作詞したキングヌーの常田大希さんは、The hole(ザ・ホール)と英訳したことになります。

 

歌詞を細かく見ていき、その”心の穴”や”傷ついた心の隙間”が何を表すのか、どんな意味かを考えていきたいと思います。

歌詞の掲載については、著作権に触れますので、こちらからご覧ください。
http://j-lyric.net/artist/a05d6d3/l04a753.html

 

The hole(ザ・ホール) 1番の歌詞の意味

1番の歌詞を要約すると、このような感じになります。

天気の良い晴れた日に、公園のベンチで一人、誰かを思うこともあり、

そんな日はいつもより穏やかに世の中が見えて、まるで自分の心模様を表しているかのようだ。

そんな自分の心の中を表すことができる状況だからこそ、”心の穴”を隠さずに、吐き出せばいいよ。

自分の意思から踏み外す前に、取り乱してもいいよ。

あなた自身や、あなたの愛(あなたへの愛)を守るために、僕が傷口になるよ。

 

この歌詞から、主人公が、愛する人を守ろうとする気持ちが、相当以上に伝わってきます。

ただ単に守るのではなく、”僕が傷口になる”と、犠牲をいとわない気持ちであることもわかります。

主人公が愛する人が、”自分の意思から踏み外す前に”、ということは、”自ら命を絶つ前に”と捉えることもでき、

そのくらい傷ついた”心の穴”=「The hole(ザ・ホール)」という意味に、1番の歌詞では解釈することができます。

 

The hole(ザ・ホール) 2番の歌詞の意味

続いて2番の歌詞を見ていきましょう。

人からの物差しや人と比べることで傷つき心に穴ができてしまうことがある。

そんなときも、些細な拍子に壊れてしまう前に、逃げ出せばいいよ。すべてを放り出せばいいよ。

僕があなたの傷口に包帯を巻いてあげるし、その傷口になってあなたと共にいるよ。

 

2番の歌詞の冒頭は、現代の世の中で生まれがちな、他人からの評価を示唆しています。

今でさえ、「多様性」の世の中で、人と比べることなく、自由やオリジナリティが重視される傾向になってきましたが、

人の本心はまだまだ、他人と比較して気にしたり、他人との比較で評価されたりしています。

自分の意思がないと好き勝手放題にされてしまう、そんな世の中で、少なからず傷ついてしまう人もいます。

そのような人は、なかなか感情を表に出すことが出来なかったりする人もいて、自分の中にため込んだり、何とかしなきゃと思う人もいます。

2番の歌詞では、そんな思いに触れ、許容して寄り添ってくれるように、”傷には包帯を””傷口になるよ”と歌詞に込められています。

 

The hole(ザ・ホール) 間奏からラストの歌詞の意味

最後のサビに向かう前の、間奏部分からラストのサビにかけての歌詞が衝撃的です。

愛する誰かが自殺志願者になるくらい、自分たちは脆く不確かな存在でもあるので、

世の中にある希望という名の光をかき集めて、僕は「あなた」を守らなくちゃ。

この世界の希望や絶望が、愛する「あなた」に降り注ぐようならば、あなたの傷口になるよ。

 

人間は決して強くはなかったりもするので、誰でも自ら命を…という状況になりかねないことを綴っていると同時に、決してあきらめず、希望の光を集めてあなたを守る、と最後まで、肯定してくれる・守ってくれる歌詞になっています。

 

曲を聴くときは、その時の自分の状況と歌詞を照らし合わせることが良くあります。

The holeの歌詞の中では、

  • ”吐き出せばいいよ”
  • ”取り乱せばいいよ”
  • ”僕が傷口になるよ”

と優しく寄り添い、すべてを肯定してくれる歌詞が出てきますが、このような歌詞が聴く人の心情と一致することで、「肯定感」が生まれ、
心をがっしりと掴まれ、奪われる人が多いと思います。

それが、この曲の人気たる所以なのかもしれません。

King Gnu(キングヌー)The hole(ザ・ホール)のPV(MV)の解釈は?

 

「The hole(ザ・ホール)」のPV(MV)には男性2人、女性1人の俳優・女優が出演しています。

出演している3名は今後活躍が期待できる若手俳優で、PVの中での演技も目を離すことができません。

 

では、「The hole(ザ・ホール)」のPVについて細かく見ていきたいと思います。

MV冒頭から、男性同士のキスシーンという衝撃的な映像から始まります。

主人公はバイセクシャルの男性で、PV内では、女性の恋人と、男性の恋人とのやりとりが描かれています。

 

女生とは恋人に発展する過程がPVの中ではあり、女性の過去が重く複雑な状況であったことは、顔に痣があるシーンから読み取ることができます。

そんな女性にはきっと傷ついた”心の穴”があり、主人公の男性がその”心の穴”を埋める存在(恋人)となることで、歌詞の内容とリンクしています。

 

ですが、主人公には、もともと男性の恋人がいて、何かのタイミングで、男性の恋人には、新しくできた女性の恋人の存在が。

女性の恋人には、もともといた男性の恋人の存在がわかってしまいます。

 

主人公はそれぞれの関係性が悪くなり、男性の恋人は、海外へ行くことになりますが、主人公は後を追うことはしませんでした。

その理由とリンクする歌詞が、2番冒頭にある、人からの物差しや人と比べることで傷つき心に穴ができてしまうことがある。というところにあると思います。

というのは、主人公はバイセクシャルということから、何かしら過去に心に傷を負っている可能性があり、

同時に、顔に痣がある(おそらくDVを受けていた)過去がある女性と、心に傷をおっているという共通点から、女性の恋人の方に、心が移っていったのだろうと思われます。

その証拠に、PVラストは、女性の恋人を追いかける主人公の姿があります。

 

間奏部の歌詞に、自分たち人間は脆く不確かな存在 というところがあります。

主人公は必死に、誰かを癒す傷口や心の穴になることを優先していましたが、最終的に、自らが本当の犠牲になってしまうところでPVは終了しています。

 

今回「The hole(ザ・ホール)」のPV(MV)の監督を担当した、内山拓也さんは、次のように語っています。

『Sympa』リリース前に(常田)大希から「The hole」を聴かせてもらった時、今までとは一味違う骨太なバラードで、King Gnuはまた新たな地平を渡ろうとしているんだ、と思いました。今回のMVは、人が恋をしていると実感できる、様々な“その瞬間”を捉えようと、最初に曲から受けた直感的なイメージを大事にしながら物語りを紡ぎました。実現に当たり、見事に応えてくれた役者の“いい顔”を是非観て下さい。

引用元: https://eyescream.jp/music/41072/

 

作詞したキングヌー常田大希さんや、監督の内山拓也さんがこのPVに込めた思いをストーリーから考察すると、誰かを自己犠牲で守ろうとすることは、やはり難しく、自分たち人間は脆い存在である、というメッセージを伝えたいのだと思いました。

 

まとめ

King Gnu(キングヌー)The hole(ザ・ホール)の歌詞の意味を解説し、PV(MV)の筆者なりの解釈をお伝えしました。

捉え方は人それぞれだと思いますので、本記事は参考までに、一つの考えとして捉えていただければと思います。

ここまで考えさせられる楽曲もあまりなく、再度、King Gnu(キングヌー)The hole(ザ・ホール)の名曲さが伝わってきました。

読んでいただいた皆様にも、良さが伝わると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。